業務用と家庭用のエアコンは、大きさや重量が異なりますが、これは馬力の違いがあらわれている特徴だといえます。一方、取付においては室外機と室内機が1対1の家庭用に対し、業務用は1対複数の構成が可能なことも大きな違いの1つです。室外機の性能が家庭用を大きく上回るので、複数の室内機を1台の室外機で賄うことが可能で、それがエアコンの構成、取付の違いに繋がっています。当然ながら配管は複雑になりますし、配管の距離が長くなることも珍しくないですから、設置工事を行う人はこの点を熟知していて、性能を低下させるロスを発生させないことが求められます。
業務用のエアコンは、家庭用と同じ感覚で取付すると性能が引き出せませんから、必ず専門知識や技術と経験を持つプロにお任せすることが大切です。業務用のエアコンは取付の良し悪しで性能が左右されたり、効率が変わってくるので、正しく工事をする必要があります。手を抜くのは論外ですが、マニュアルを読まずに誤った取付をしてしまうことでも、業務用のエアコンは無駄にエネルギーを消費するばかりか、本来の性能を発揮することができないです。配管は天井に埋め込まれる形となりますし、家庭用にはない作業も必要になってきますから、知識も経験もない人が工事をすると失敗する恐れがあります。
設置工事に問題がなければ、10年以上は使い続けることができますし、定期的にメンテナンスをすることで性能も維持することが可能です。